Works
mucha-kucha

20210724

mucha-kucha

Overview

茶室には、外露地(そとろじ)とよばれる庭がある。道としての路地とは違い、俗世の塵を払い、高次元の精神の遊びとも言われる茶の湯の世界に入り込むための禅の精神性がインストールされた空間装置の一つになる。茶の湯は、茶を喫する行為を通して、俗世界から離脱し精神世界へ没入する儀式とも言える。
現代における茶の湯のあり方を探求するアート集団「The TEA-ROOM」は、茶の湯の世界を構成する精神性やオブジェクトもしくはプロセスなどを現代に存在するもので見立て、表現している。
俗世の象徴ともいえる資本主義。それに占有されたインターネット空間へ誘う技術の一つにQRコードがある。本作品は、QRコードを通してあえてそこにジャックインし、資本主義空間の縁に追いやられた大切な何かがあることをこの場で一つ思い出すことにより、一つ俗世の事物を忘れることを誘発する儀式であり、世界をSOTOROJI化する分散型の拠点でもある。

Credit

– Concept: Ryuta Aoki, Souryou Matsumura
– System design and development: Ryuta Aoki
– Server-side development: Kokoro Aoki
– Lighting design: Jiro Endo(SOIHOUSE)
– Special Thanks To: Shingo Takahashi(MINIMA)、Mucha-Kucha

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Artist

Art collective The TEA-ROOM

茶の湯のありうる姿を探求するアート集団。

茶の湯を庭、建築、絵、書、香、華、音、器、食、衣、礼で構成される日本の総合芸術として捉え、そのコンセプトをテクノロジーやストリートカルチャーなどを通じて現代的に翻訳。新たな空間の設計や体験をプロデュースすることやアート作品の制作を行う。
2015年に発足、コンセプトデザイナー・社会彫刻家の青木竜太がディレクターを担う。

https://thetearoom.jp/

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The TEA-ROOM