Overview
茶室には、外露地に続き内露地(うちろじ)とよばれる庭がある。世俗的な世界観がまだ残る外露地からさらに幽玄の世界に入り込んでいき茶室に至るまでの空間を指す。本来的には外露地と内露地の二重露地になるが、本展ではここを内露地としている。
内露地の本質は、幽玄の世界を表現し、精神世界へ誘うプロセスと解釈できる。
現代において幽玄の世界を生み出すのはアーティストであり、その頭の中を開いて見せているのは、制作場所、つまりアトリエになる。制作途中のものが展示され、日々変化、更新されていくワークインプログレスの様子自体が本作品となる。
Credit
– Concept: Ryuta Aoki
– Participating artists: Gentaro Yokoyama, Ryota Hagiwara, Mami
Related Link
Artist
Art collective The TEA-ROOM
茶の湯のありうる姿を探求するアート集団。
茶の湯を庭、建築、絵、書、香、華、音、器、食、衣、礼で構成される日本の総合芸術として捉え、そのコンセプトをテクノロジーやストリートカルチャーなどを通じて現代的に翻訳。新たな空間の設計や体験をプロデュースすることやアート作品の制作を行う。
2015年に発足、コンセプトデザイナー・社会彫刻家の青木竜太がディレクターを担う。